【取締役/Head of Consulting】 池尻 雄督

column

2025.09.01
  • コラム
  • メンバーインタビュー

【プロフィール】

取締役/ Head of Consulting 池尻 雄督

三井住友カード、デロイトトーマツコンサルティング、アポロ(AI系スタートアップ)を経て現職。
金融・通信キャリア・自動車・航空・旅行・流通・SaaS・SIer・総合商社・化学・不動産・官公庁・自治体等、多岐に渡る業種のクライアントに対する支援実績を持つ。

『測れない価値』を、競争力に変える

——池尻さんはBallistaが4社目の勤務先となります。これまで企業規模はスタートアップから大手まで、業種も金融やコンサルティングを経験してきましたが、どのような基準で仕事をする環境を選んできましたか?

 

就職・転職の意思決定軸は、経験や年齢によって変わってきています。共通するのは、「成長産業に身を置き、社会にとって意味のある変化をつくれるか」という点です。
加えて私は、既に出来上がったものを“うまくやる”より、企画や設計の段階から入り、価値を定義し直せる環境を選択してきました。もう一つ大事にしているのは、過去の成功体験に固執しないこと(挑戦できる環境)です。経験や実績は自信の源になりますが、次の成長を保証してくれるわけではありません。むしろ、未知や難しさがある仕事・役割・ミッションに身を置くほうが、意思決定力も視座も鍛えられる。そう実感しています。
キャリアは会社に預けるものではなく、自分がオーナーシップを持つものだと思っています。その前提に立ち、「何を成し遂げるか(WHAT)」だけでなく、「どのような価値観で意思決定し、どうやり切るか(HOW)」まで含めて選ぶ。それが私のスタンスです。

 

——転職する企業の選択肢が数多くあった中で、Ballistaに参画した理由を教えてください。

 

Ballistaとの縁は2社目から3社目へ移る時期まで遡ります。親交のあったボードメンバーからお声がけをいただいていました。ただ当時はAI・データ領域での別の挑戦を優先しました。
その経験の次に求めたのは、「事業の成長責任を引き受ける立場で、組織と人の成長を設計・推進する」という挑戦でした。コンサルティング業界は今、構造的な転換点を迎えています。AIによる知的作業のコモディティ化、コンサルタントの供給過多、クライアントの内製化——この3つが重なり、「大量の人材による汎用的な知的労働を人月で売る」従来モデルが今後は成立しにくい。スキルや知識はもはや”前提条件”であり、差がつくのはその先、つまり信頼・納得感・伴走の質・意思決定の強度といった、数字では測れない価値をどれだけ提供できるかです。
だからこそ、規模を追うだけではなく「誰も真似できない戦い方を磨く」ことが勝ち筋になる時代になっていきます。Ballistaには、「解を出す」だけでなく「実行・実益までコミットする」スタンスがある。対話を重ねるほど、それが確信に変わりました。成長フェーズに入る局面で、自分の経験をレバレッジできる可能性が大きいとも判断しました。

「成長意欲」や「自責思考」 Ballistaメンバーの共通点

——現在は主にどんな業務を担当していますか?

 

大きく3つです。
ひとつは、コンサルティング事業の統括として、品質・専門性・収益性・再現性を高めるための戦略検討や仕組みづくり。次に、採用と育成。書類選考から面接まで関与し、各メンバーの強み・志向・将来像を踏まえたキャリア設計のサポートと機会提供を行っています。「事業の成長は人の成長速度に依存する」――これを前提に取り組んでいます。3つめは、私自身がプロジェクト責任者やプロジェクトマネージャーとして、クライアントに直接サービスを提供すること。つまりプレイングマネージャーです。

 

——Ballistaには様々な経歴を持つメンバーが集まっています。メンバーには、どのような特徴や共通点があると感じますか?

 

謙虚で素直、かつ成長意欲が高いメンバーが集まっていると感じます。――これらの要素は人が伸びるための土台だと思っています。
また、自責思考が文化として根付いていることは組織としての強みです。ここでいう自責思考とは、当事者として引き受け、やりきる姿勢のことです。環境や他者に原因を求めず、自分たちの手で状況を変える。
私はコンサルティングを「究極のサービス業」と捉えています。クライアントの感情や背景を想像し、課題を自分事としてコミットし、論理と客観性をもって向き合い、成果が出るまで伴走する。Ballistaのメンバーには、そこへの責任感と覚悟が共通しています。そしてこれは、今後も大切にしていくべき要素です。

若手も経営陣も「対等な関係性」、「美点凝視」で人を伸ばす

——人材育成の役割を担う上で、池尻さんが心掛けていることはありますか?

 

経営陣も新入社員も、議論は対等であるべきだと思っています。もちろん組織には役割があり、最終判断は責任を負う立場が担います。しかし意思決定の質は、現場の一次情報と多様な視点がどれだけテーブルに載るかで決まることが多いです。
だからこそ入社初日から、プロジェクトアサイン初日から、自分の意見を言える環境をつくりたい。頭ごなしに結論を押し付けず、議論を通じてチームとして最適解を探る。その積み重ねが、個人と組織の双方の成長につながると確信しています。
会社と社員の関係も同様です。声の小さな意見も丁寧に拾い、スピードをもって反映する——そこに経営の責任があり、Ballistaらしさがあると思っています。

 

——これまでのキャリアの中で大切にしてきたことは何ですか?

個を知り、個に向き合う。そしてインキュベーション組織として、成功へ導く。

——具体的なアドバイスとして、どんなことをメンバーに伝えていますか?

 

「美点凝視」という考え方を大切にしています。
コンサルの仕事は構造化や課題抽出が中心になるぶん、どうしても欠点や不足に目が向きがちです。ただ、人は弱点を矯正されて伸びるより、強みが活かされて伸びるケースのほうが圧倒的に多い。
評価・育成の立場としては、各職位で求められる水準に到達させるとともに、それぞれの強みが最大化される環境を整え、その方向性をBallistaの戦略と接続していくことが重要だと考えています。そうすることで、会社と個人のシナジーが生まれ、エンゲージメントも高まる。個を尊重しながら、チームとしては”強く”、かつ”有機的に一体化”している状態——それがBallistaの競争力だと実感しています。

コンサル未経験でも活躍可能――自分の可能性を信じる

——どのようなタイプがBallistaで活躍できると考えていますか?

 

「自分の可能性と成長を信じている人」です。それは、「努力と学習を途中で放棄しない」という誓いに近いものです。自分を裏切らない人は、必ず成長します。
次に、自分の意見を発信できること。最適解でなくても、「私はこう思います」と勇気をもって言語化できる人は、社内外で信頼を積み上げられます。曖昧な立場を取り続けることのほうが、実はリスクが高い。
もう一つ、少し変わった観点ですが「自分は運が良い」と思っている人も強いと感じています。もちろんビジネスに運は確かに存在します。ただ、その運は偶然だけでなく、日々積み上げた信頼やご縁が引き寄せる側面が大きいです。運を”自分でつくる”感覚を持っている人は、長い目で見て強いキャリアを築きます。
未経験でも、事業会社等で実務を積み、主体的に行動・決断してきた人は、一気に伸びる可能性を秘めています。

売上50億円という数字と、それでは測れない価値

——今後の目標やビジョンを教えてください。

コンサルティング事業のリーダーとして、まず50億円規模の企業へ成長させることが目標です。
一方で、私たちが提供する価値は、数字だけでは測りきれません。挑戦を増やし、信頼を積み上げ、意思決定の質を変え、組織の推進力を上げる——そうした”目に見えにくい価値”こそ、中長期的の視点や社会課題の解決には最も効いてくるものです。
ただ、売上は提供した価値に対する社会からの評価でもある。だからこそ、定性価値と定量責任を両立させたいと考えていあます。これは矛盾ではなく、両立することで初めて社会課題を実現していく集団になれると思っています。
さらには、協業コミュニティの拡張も進めていきたいです。今後はBallistaのメンバーに加え、社外フリーランスや企業との連携も強化していきます。人材マッチングサービス「Yoake」には創業期から共にプロジェクトを歩んできたフリーランスの方々が所属してくださっていますし、社会変革を共に進められるコンサルファーム・事業会社とも積極的に協業しています。
Ballistaを成長させながら、パートナーを増やし、強く・緩やかに繋がり、可能性を拡張しながら「個人と企業の挑戦に寄り添い、世界を変える」というミッションに、力強く取り組んでいきます。

RECOMMENDおすすめ記事